巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!

「作戦通りじゃ。宙太が敵を引き付けている間に勾玉を戻すぞ」

「で、でも宙太君は大丈夫かな?」

「宙太は敵の攻撃から逃げ回るのは得意じゃ。なにしろ相手の考えが読めるのじゃからな。我もすぐ加勢するから安心せい」

「龍生の言う通りだ。俺と由巫は勾玉を戻そう」

「うん。わかった」

「よし。じゃあ急ぐぞ!」


 志狼君が私をお姫様抱っこして走り出した。

 でも……向かう先がドアじゃなくて、屋上のガードフェンスに一直線なのはどうして!?


「志狼君! ドアは向こうだよ!?」

「近道する! しっかりつかまってろ!」


 志狼君は勢いよくフェンスを飛び越えた。

 なにもない空中に飛び出た私たちは、とうぜんそのままヒューッと落下。

 さすがにこの高さから落ちたら無事じゃ済まないよ!


「オーライ! 俺っちの出番さー!」


ーーブワッ!


 体の下からすごい風が吹き上げてきて、私たちの落下を風の噴水みたいに受け止めた。

 地上を見ると、鷹臣君がこっちに向かって手を振っている。


「このまま風に乗せて資料室まで運ぶよ! ふたりとも勾玉を頼んださー!」


 (うな)る風に流され、私は志狼君に抱っこされたまま資料室に向かって飛ぶ。

 そして窓ガラスを突き破り、見事に資料室の中に飛び込んだ。

 うひゃあ! アクション映画みたい!