巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!

 安心した私は、半べそをかきながら志狼君の胸にしがみついた。


「助けに来てくれたんだね!」

「遅くなってごめんな。宙太の神通力で事情はぜんぶ理解している。さあ、一緒に勾玉を神社に戻そう!」

「うん!」


 志狼君が優しく私を腕から下ろしてくれた。

 三人で屋上の出入口に向かおうとしたら、なんと、雷に倒れたはずの先生がドアの前に立って、両手を広げて通せんぼしている。


「ここから先へは行かせないわ!」


 そう叫ぶ先生は髪と着物が乱れている程度で、たいしたダメージは受けていないみたい。

 どんだけ頑丈な猫なの!?


「ほう。我の雷を受けて立っていられるとは、さすがは猫族の統領じゃのう」

「フフ。私が神に匹敵する力の持ち主なのは知っているだろう?」

「よーく知っとるでー。実力はあるけど性格が最悪ってこともなー」


 横から口をはさんだ宙太君を見た瞬間、先生の顔色が変わった。


「……まさかお前! あのときのネズミか!?」

「久しぶりやなあ。元気そうでなによりや」

「おーのーれえぇーー!」


 グワッと牙をむいた先生が、長い髪を逆立てながら宙太君に襲い掛かる。

 宙太君は「ここまでおいで~」と言いながら、屋上をグルリと回って先生と追いかけっこ。

 そして出入り口のドアに飛び込み、そのまま逃げてしまった。

 もちろん先生も鬼のような顔で後を追う。