巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!

「神はあの卑怯者に罰を与えるどころか、一番手にした。私は神と肩を並べるほど優れた存在なのに、こんな不当な扱いを受けたんだ。だから復讐してやったのさ」

「神様はどうなったの?」

「居場所である勾玉を失った神は、どこにも存在できずに(かすみ)のように(はかな)くなっているだろうよ。あーはっはっは!」


 大笑いするその声に強い恨みと憎しみがこもっている。

 そもそもの十二支の始まりが事件の原因だなんて、まったく思いつかなかった。


「さてと。正体を知られたからには放ってはおけないわね。榊さんにはこのまま消えてもらわなきゃ」

「え!? き、消える!?」

「あなたはあの神社の巫女だからずっと見張っていたのよ。私の直感は正しかったわ。やっぱり私って優秀よね?」


 いや、そんな同意を求められても困るんだけど!

 長く鋭い爪の先をペロリと舐めた先生に睨みつけられて、足がすくむ。

 ちょっと前の私なら、腰を抜かすか気を失っていただろう。

 でも今は違う。十二支たちと何度も命の危機を乗り越えてきたんだ。

 簡単にやられるもんか!