巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!

 あぜんとする私の目の前で先生の口角がみるみると盛り上がり、ピンと伸びたヒゲが現れ、顔中に三毛模様の毛が生えてきた。

 し、信じられない……。毎日学校で接していた先生が化け猫だったなんて。

 しかも志狼君たちですら正体に気がつかなかったなんて!


「フフ、驚いた? 私にとっては人間に化けるなんて簡単なことよ」

「ど、どうして魔物がうちの学校の教師に?」

「勾玉を監視するためよ。せっかく苦労して地中深くに埋めたのに、人間が掘り出しちゃうんだもの」

「先生が勾玉を埋めたの!? もしかして敵の親玉って先生!?」

「そのとおり。私は猫族の統領よ」

「なんでそんなことをしたんですか!?」

「なんでって? それはね……復讐だよ!」


 それまで気味悪いくらいニコニコしていた先生の表情が、一変して怒りに満ちた。


「本当なら、猫が十二支の一番手になるはずだったんだ! それをあの卑怯者のネズミが私をだましたせいで……!」


 ネズミが猫に嘘をついたせいで猫が十二支に入れなかった話は有名だけど、あのエピソードは事実だったのか。

 先生は猫族の統領として、一番手の名誉を手に入れるつもりだったんだ。

 一族から期待されていただろうに、どれほど屈辱だったろう。先生すごくプライド高そうだし。