巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!

「龍生と虎太郎は、お互いをかけがえのないライバルと認め合った親友同士なんだ。ずっと心配していた親友がまさかあんな状態になっているなんて……」


 志狼君が、つらそうにつぶやいた。

 そういえば龍と虎は、頂点を極めた英雄同士の代名詞だ。

 きっとふたりもお互いに競い合い高め合える、最高のライバルだったんだろう。

 それが、どうしてこんなことに……。


『み〜つ〜け〜たぁ〜』


 気持ち悪い笑い声が、絵の上の辺りから降ってきた。

 そっちに目をやった私は、「ひぃっ!」と声を上げて志狼君の背後に隠れた。

 だ、だって、長い黒髪をだらりと垂らした女が、額縁(がくぶち)の横から青白い顔を見せてニタニタと笑っているんだもん!

 まさに『日本の女の幽霊』って聞いたら誰もが真っ先に想像する姿で、とにかく見た瞬間、理屈抜きでゾッとする。


「あ、あれは屏風覗(びょうぶのぞ)きや!」


 宙太君が叫んだ。

 屏風覗き? 初めて聞いた。いったいどんな魔物なんだろう?