羊太君の口から穏やかな寝息のような音がもれている。
……いや、これ完全に寝息じゃん! 倒れたんじゃなくて熟睡してんじゃん、この人!
「羊太はそろそろ電池切れか! よいしょ!」
亥月君が、慣れた動作で羊太君を軽々と肩にかつぎ上げた。
電池切れ……。まさにそんな感じで寝ちゃった。
そういえば、眠れないときは羊を数えろって昔から言われてるよね。
「ねえ、志狼君。まさか羊太君も、自分は羊だから眠くなる体質だって勝手に思い込んでるの?」
「いや、こいつの場合は純粋にそういう性格だから。無気力、無関心、無感動の三点セットなやつなんだよ」
「お得感のない三点セットだね……」
「羊太はこうなったらしばらく目を覚さないから、俺たちだけで行こう。亥月、羊太を頼むぞ」
「うむ! それじゃ、後でな!」
亥月君が羊太君を抱えながら廊下を走り出そうとして、宙太君に襟の後ろをガシッと引っ張られていた。
「だから、走るなって言うとるやろ」
「おお、そうだった! わっはっは!」
大股でゆっくりと立ち去る亥月君の後ろ姿を見送ってから、私と志狼君と龍生君と宙太君は美術室へと向かった。
……いや、これ完全に寝息じゃん! 倒れたんじゃなくて熟睡してんじゃん、この人!
「羊太はそろそろ電池切れか! よいしょ!」
亥月君が、慣れた動作で羊太君を軽々と肩にかつぎ上げた。
電池切れ……。まさにそんな感じで寝ちゃった。
そういえば、眠れないときは羊を数えろって昔から言われてるよね。
「ねえ、志狼君。まさか羊太君も、自分は羊だから眠くなる体質だって勝手に思い込んでるの?」
「いや、こいつの場合は純粋にそういう性格だから。無気力、無関心、無感動の三点セットなやつなんだよ」
「お得感のない三点セットだね……」
「羊太はこうなったらしばらく目を覚さないから、俺たちだけで行こう。亥月、羊太を頼むぞ」
「うむ! それじゃ、後でな!」
亥月君が羊太君を抱えながら廊下を走り出そうとして、宙太君に襟の後ろをガシッと引っ張られていた。
「だから、走るなって言うとるやろ」
「おお、そうだった! わっはっは!」
大股でゆっくりと立ち去る亥月君の後ろ姿を見送ってから、私と志狼君と龍生君と宙太君は美術室へと向かった。


