亥月君は腕を組んで熱心に考え込んでいる。
その隣で羊太君がヒョイと片手を上げた。
「ねえねえ、僕には聞かないのぉ?」
「なにか知っておるのか?」
「知らないよぉ。だってほとんど寝てたからねぇ」
「なら黙って寝ておれ! まったくお前ときたらどこまでも無気力な……」
ふたりが言い合っている横で、亥月君がパッと顔を輝かせながら大きな声を出した。
「思い出したぞ! そういえば鬼が消滅する直前に、ひとり言を言っていた!」
「なにを言っていたのじゃ?」
「たしか、『せっかくあの女統領に力を与えてもらったのに……』とか、なんとかだ!」
統領って、リーダーって意味だよね?
つまり女性がリーダーを務めているグループってことだ。
その女性が魔物たちに力を与えて、私たちを襲わせているの?
なんの理由があってそんなことをするんだろう。
「魔物に力を付与できるとは、神に匹敵する能力の持ち主じゃな。亥月よ、どの一族の統領かわかるか?」
「すまん! まったくわからん!」
「強力な女統領の一族か……。たしか狐族も、蜘蛛族もそうじゃな。他にも多数あったはずじゃ」
その隣で羊太君がヒョイと片手を上げた。
「ねえねえ、僕には聞かないのぉ?」
「なにか知っておるのか?」
「知らないよぉ。だってほとんど寝てたからねぇ」
「なら黙って寝ておれ! まったくお前ときたらどこまでも無気力な……」
ふたりが言い合っている横で、亥月君がパッと顔を輝かせながら大きな声を出した。
「思い出したぞ! そういえば鬼が消滅する直前に、ひとり言を言っていた!」
「なにを言っていたのじゃ?」
「たしか、『せっかくあの女統領に力を与えてもらったのに……』とか、なんとかだ!」
統領って、リーダーって意味だよね?
つまり女性がリーダーを務めているグループってことだ。
その女性が魔物たちに力を与えて、私たちを襲わせているの?
なんの理由があってそんなことをするんだろう。
「魔物に力を付与できるとは、神に匹敵する能力の持ち主じゃな。亥月よ、どの一族の統領かわかるか?」
「すまん! まったくわからん!」
「強力な女統領の一族か……。たしか狐族も、蜘蛛族もそうじゃな。他にも多数あったはずじゃ」


