巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!

「ほ、ほんまに羊太と亥月や! あいつらの意識がうっすら伝わってくるわ!」

「まだ意識が残っているのなら完全に食われてはおらぬ。じゃが、すぐに分離せねば間に合わなくなるぞ!」

「分離なんてできるの⁉︎ どうやって……」


 言い合っている間に、鬼がまた私たちに向かって金棒を振り上げた。

 どうしよう! 鬼の中に仲間がいるなら反撃できないよ!


ーーピカーッ!


 とつぜん、真っ白い照明の光が鬼を照らした。

 鬼がまぶしそうに動きを止める。


「みんな、ここは僕に任せて!」


 朝巳君が、2階のギャラリーで照明のスタンドを操作しながら叫んでいる。

 ライトを使って目くらましをしてくれたんだ。

 ナイス、朝巳君!


「グ、グ、グウゥ」


 鬼が急に苦しそうな声を上げ始めた。

 なんだか両手で必死に照明の光をさえぎろうとしているみたいだ。それに……。


「ねえ、鬼の体が少しずつ小さくなってない?」

「あの照明の光は朝巳の神通力じゃ。朝巳の聖なる癒しの力は、邪悪な鬼の弱点なのじゃよ」


 え、すごい! 朝巳君って怪我を治療するだけじゃなく、そんなこともできるんだ!


「ふふふ。まるで、なめくじに塩を振りかけているような爽快感だね。ふふふふ……」


 朝巳君が、しぼんでいく鬼を見ながら楽しそうに笑ってる。

 な、なんか、彼の背後に暗黒オーラが見えるんだけど気のせいかな?

 気のせいだよね? だって朝巳君は清らかな癒しの力の持ち主だもん。

 ……まあ、あんまり深く考えないようにしとこう。