巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!

「タライの中に水がたっぷり入っとる。さすがにリアリティー追及しすぎやろ。捨ててくるわ」

「あ、だめだめ! 水は危ないから私が捨てに行くよ!」

「こんな重い物、女の子に持たせられへんて。よいしょっと……おわあ!」


 宙太君がタライを勢いよく持ち上げたら、予想以上に重かったらしくて前のめりにバランスを崩した。

 志狼君と慧申君がフォローしようと駆け寄ったそのとき、とつぜんドアが開いて……。


「どーもー! 俺っちがキジの代役の……うわあ!?」


 ――バッシャーン。


 部屋に飛び込んできたピンク色の髪の男子生徒と、志狼君と、慧申君が頭から水を被ってしまった!

 だから危ないって言ったのにー!

 志狼君と慧申君が、子犬と子猿に変化しちゃった!

 ど、どうしよう。このピンク髪の男子にどう説明すれば、この異様な状況をごまか、せ、る……?


「え? あれ?」


 今、私の目の前には、びしょ濡れの子犬と子猿がいる。

 そして同じくびしょ濡れのピンク髪男子が倒れているはずなのに、どこにもいない。

 その代わりにいるのが……。


「びしょ濡れの、シマエナガ?」

「俺っち、シマエナガじゃねーし! 勇猛果敢(ゆうもうかかん)な鷹だし!」


 鷹? 言われてみれば体つきは鷹っぽいけど、顔だけ見れば完全にシマエナガな小鳥さんが、日本語で騒いでいる。