巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!

 信じる、か……。

 ついこの前まで、私は神も仏も昔話もぜんぜん信じていなかった。

 でも今こうして、十二支の仲間と一緒に毎日を過ごしている。

 他人に話したところで誰も信じないだろうな。


「うお、すげえ甘い! これはめちゃくちゃ甘くてうまい雲だ!」


 わたあめを食べた志狼君がニコニコと笑う。

 私もひと口食べて、「うん、おいしい雲だね」って言ったら、なんだかちょっと幸せな気持ちになれた。

 志狼君たちと出会えてよかったな。

 最初はどうなることかと思ったけれど、これからもこうして……。


「あ……」

「由巫? どうかしたのか?」

「ううん。なんでもない」


 私は首を横に振った。

 十二支の仲間を全員集めて、神様を探しだして、問題がすべて解決したら……みんなはどうするんだろう。

 もうこの学校にいる必要はないよね。そしたら神様の世界に戻っちゃうのかな?

 人間の私とは、もう会えなくなるのかな?

 そう思ったら胸がギュッと痛くなった。