巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!

 春馬君のクラスでは、春馬君による『アフタヌーンティー講座』の真っ最中。

 豪華な三段ティースタンドに、とってもおいしそうなスコーンや、カラフルなケーキが乗っている。


「ティ~カップを両手で抱えて飲む仕草(しぐさ)は、『この紅茶がぬるい』という意味になってしまい、エレガントゥではないので気をつけましょう」


 講師役の春馬君、すごい生き生きして巻き舌も絶好調。

 趣味の合う女の子たちと夢中でおしゃべりして、本当に楽しそうだった。


「俺たちもなにか買って休もう」


 私がちょっと歩き疲れたのを察したのか、志狼君がそう言ってくれた。

 わたあめを買って、中庭のベンチに並んで座ってひと休み。

 志狼君はいろんな角度からわたあめを眺めて、しきりに感心している。


「真っ白でフワフワで雲みたいだな!」

「志狼君たら、すごい神通力を使えるのにわたあめで感動するの?」

「人間はすごいよ。空に浮かぶ雲なんて、手ではつかめないものをこうしてつかみ取るんだから」

「雲じゃないよ。ただのお菓子だよ」

「お菓子じゃなくて雲だと信じれば雲になる」

「えー、なんか詐欺っぽーい」

「あはは、そうか? 信じてもいいし、信じなくてもいい。俺は雲だと信じたほうが楽しいから信じるだけさ」