巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!

「うぅ。生まれて初めて食べるソウルフードや。感激で涙が出てきたわ……」


 たこ焼きを口いっぱいモグモグしながら、ほんとに泣いてる。

 そっか。何百年も勾玉に閉じ込められてたんだもんね。

 ずーっと食べてみたいと思っていたんだろうね。


「あ、お好み焼き屋も発見! 食うでー!」

「こりゃ待て、宙太! ……しかたないのう。劇までは時間があるから、しばしの間それぞれ別行動じゃな」


 そう言って龍生君が、宙太君のそばに駆け寄っていった。

 そして残された志狼君と私。さて、どうしようか。


「なあ、一緒にクラス展示とか見て回らないか? 行こうぜ。なあ、なあ!」


 志狼君が周りをキョロキョロしながら目をキラキラさせている。

 なんか、飼い主に散歩をおねだりしてるワンコみたい。

 今しっぽが見えてたら、めっちゃ高速回転してそうで笑っちゃった。


「うん。行こう」

「やったあ!」


 大喜びの志狼君と一緒に、校内をあちこち見て回った。

 クラス発表の展示物の模型を眺めて感心したり、文化部の作品に感動したり。

 学食ではチャーハンの大食い大会が開かれていて、晴牛君が参加していた。


「晴牛君、頑張ってー!」

「晴牛! 今日は思いきり食うのを許す! 目立てよ!」

「うんー。俺、いっぱい食べるよー」


 晴牛君の前に次々置かれたお皿が、目の錯覚かと思うほどのスピードで空になっていく。

 大歓声の中、もちろん晴牛君がぶっちぎりの優勝。

 まだ食べたりないみたいだったけど、学食の割引券をもらって大喜びだった。