巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!

「たぶん勾玉が地中に埋められた頃から、異変が起きていたんだろうな」

「正体不明の敵さんが近くにおって、俺らに悪さをしてんのやろなあ」

「かなりの力の持ち主じゃ。早急に残りの仲間を集めねばならぬが……。慧申、心当たりはないか?」

「残念ですが、まったく」



 なにも案がないまま、みんな黙り込んでしまった。

 ……なんか大変な事態になってしまった。

 十二支探しなんて、最初はショッピングモールの迷子センター案内くらいの気持ちでいたのに。

 こんな世界の存続とかって大きな話を聞いても、混乱するばかりだよ。

 だってあたしにはなんの力もないのに……。