巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!

「ありがとうな、朝巳。本当にお前は頼りになるやつだよ。誰かさんとは違ってな!」


 志狼君がそんなことを言いながら、慧申君の方をわざとらしくチラ見している。

 慧申君が冷たい目で答えた。


「誰かさんとは誰のことだ?」

「あれえ? 慧申、いたのかあ? 気がつかなかったなあ!」

「わざとらしい……」

「いやいや、なにしろお前は影が薄いからな。戦いの場でも隠れてばかりで、ぜんぜん姿を見せないもんなあ!」

「私は参謀だから頭を使うのが仕事なのだよ。バタバタと動き回るしか能のない誰かさんとは違ってね」

「誰かさんって誰のことだよ!」

「ふん」


 ふたりしてツーンと顔を背けちゃって、仲が悪いのかな?

 そういえば昔から『犬猿(けんえん)の仲』って言って、犬と猿は仲が悪いって決まってるんだっけ。


「ふたりとも、もとは親友同士なのじゃからそう邪険にするでない。それより慧申よ、今までどこにいたのじゃ?」

「ちょっと気になることがありましてね。朝巳と探っていたんです」

「気になること?」

「ええ。勾玉の封印が解かれたとき、どうやら我ら十二支は、何者かの策略でバラバラに引き離されてしまったようなんです」