巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!

「志狼君、がんばって!」


 大きな声で応援したら、日本刀の注意を引いてしまった。

 って変な表現だけど、まさに『注意を引いた』って感じで、刀の切っ先がヒョイと私の方を向いたの!

 ギクッ。日本刀と目が合っちゃった?

 怖くてジリジリと後ろに下がったら、背中が壁に当たってしまった。

 ヤバい、もう逃げ場がない。うわ、刀がこっちに向かって一直線に飛んできた!

 このままじゃ刀に貫かれる!


「由巫!」


 私は身を固くして目をギュッと閉じた。

 けど、なぜかいつまで待っても刀が刺さってこない。

 いや、べつに刺さってほしいわけじゃないけど、不思議に思っておそるおそる薄目を開けたら……。


「志狼君!?」


 志狼君の心配そうな顔が私の目の前にあった。

 彼は両手を壁につき、体全体で私を囲むように守ってくれている。

 そして、その右肩に真っ赤な染みが大きく広がっていた。

 これ、血!? 私をかばったせいで!?