巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!

「嫌ぁ! あれ、なに⁉︎」

「みんな早く逃げろ!」


 調理場近くの生徒たちが悲鳴をあげて走り出す。

 するとそれを合図のように、日本刀がいっせいに動き出して生徒たちに襲いかかった。

 は、速い! なんてスピードなの!?


ーーキンッ!


 金属がぶつかるような鋭い音がした。

 志狼君が華麗にジャンプして、拳で日本刀を叩き落として生徒を守ったんだ!


「俺の拳で折れないとは、さすがに手ごわいな」


 志狼君がチッと舌打ちをする。

 そして別の場所で襲われている生徒のもとへ飛ぶように駆け寄り、今度は見事な足蹴りで刀を蹴落とした。

 す、すごい! 瞬間移動かってくらい速くて動きが見えない!

 志狼君て格闘技の達人なんだ!


「宙太、頼む! 生徒たちがあちこち動き回ったら守りきれない!」

「了解や!」


 宙太君が右手を高く(かか)げてパチンと指を鳴らした。

 とたんに、学食中の生徒たちがバタバタと床に倒れていく。

 わ、みんな大丈夫かな? 頭打ってない?


「ちょっと眠ってもろてるだけやから心配ないで。……志狼、気ぃつけや!」


 志狼君を敵だと認識したのか、日本刀たちが次から次へと彼を襲い始めた。

 でも志狼君は目にも止まらぬ俊敏な体術で、軽々と刀を叩き落としていく。

 その華麗でリズミカルな動きは、戦うというより舞を舞っているみたいだ。

 こんな状況だけど、すごくカッコいい!