巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!

 周りに人がいなくなったのを確認してから、まず大食い君が自己紹介をしてくれた。


「俺は丑の、晴牛(せいご)だよー。特技は、大食いさー」

「おい、晴牛。あんまり本気出して食うなよ。人間じゃないってバレたらまずいだろ」

「だってー、お腹空いて倒れそうだったんだよー」


 あんなに豪快に大食いしてたのに、志狼君に叱られてしょぼんとしてる姿がちょっとかわいい。

 なんだかなぐさめてあげたくなる。


「でもすごく美味しそうに食べてたよね。食べ方もきれいだったから見ていて気持ちよかったよ」

「そっかー? 俺、大食いしか取り得ないからうれしいー。由巫、ありがとー」


 ニコニコと穏やかに笑う晴牛君の隣で、今度はエレガント君がキラキラと挨拶をしてくれた。


「ハロ〜、レディ由巫。わたくしは午の春馬(はるま)と申します。どうぞ仲良くしてプリ〜ズ」

「な、仲良くしてプリ〜ズ?」


 ヘンテコ英語と特徴的なイントネーションにとまどっていると、龍生君が説明してくれた。


「春馬はな、イギリスのサラブレッドに憧れておるのじゃよ」

「サラブレッド? ああ、カッコいい競走馬のことだよね?」

「ふふ。そうです。わたくしはイギリス紳士なサラブレ〜ッドなのです」

「なにがサラブレ〜ッドじゃ。春馬は東北出身の農耕馬であろうが」

「の、農耕馬って言うなや! おめえこそ自分を偉く見せるために、わざと古くさい言葉づかいしてるだけだべさ!」