振り向くと、猫のように両手と両足で地面を駆ける先生がすぐそこに迫っている。
ギラギラした目はつり上がり、牙の生えた口から紫色の煙を吐く姿を見て、心臓がこごえそうになった。
あれ絶対、私にトドメを刺す気で来てる!
こっちも死にもの狂いで逃げたけれど、二本足じゃ四本足に敵わない。
あっという間に追いつかれて、鍋島先生に髪の毛を引っ張られ、勾玉を地面に落としてしまった。
ああ、もうダメだ!
「ぎゃっ!?」
とつぜん先生が悲鳴をあげて髪から手を放した。
どうしたのかと思ったら、先生は真っ赤に爛れた手をペロペロと舐めながら、少しおびえたように後ずさっていく。
「その髪に強い霊力が宿っているとは思っていたが、これほどとは!」
「霊力? 私の髪に?」
「連綿と続く血と、積み重ねられた力を感じる。それが勾玉神社直系の巫女であるお前の力か!」
な、なんだか難しいことを言っているけど……つまり私の髪に、先祖代々の巫女の霊力がたくわえられているってこと?
女性の髪には不思議な力が宿るって聞いたことがあるけど、それか。
この髪って写真映え狙いだけじゃなかったんだ!
ギラギラした目はつり上がり、牙の生えた口から紫色の煙を吐く姿を見て、心臓がこごえそうになった。
あれ絶対、私にトドメを刺す気で来てる!
こっちも死にもの狂いで逃げたけれど、二本足じゃ四本足に敵わない。
あっという間に追いつかれて、鍋島先生に髪の毛を引っ張られ、勾玉を地面に落としてしまった。
ああ、もうダメだ!
「ぎゃっ!?」
とつぜん先生が悲鳴をあげて髪から手を放した。
どうしたのかと思ったら、先生は真っ赤に爛れた手をペロペロと舐めながら、少しおびえたように後ずさっていく。
「その髪に強い霊力が宿っているとは思っていたが、これほどとは!」
「霊力? 私の髪に?」
「連綿と続く血と、積み重ねられた力を感じる。それが勾玉神社直系の巫女であるお前の力か!」
な、なんだか難しいことを言っているけど……つまり私の髪に、先祖代々の巫女の霊力がたくわえられているってこと?
女性の髪には不思議な力が宿るって聞いたことがあるけど、それか。
この髪って写真映え狙いだけじゃなかったんだ!


