果実と恋のバスケット



「広いねぇ…」

「うん。広いよな。俺達も初めて来たときは驚いた」




ミカンくんがしっかりとうなずきながら私の何気ない独り言に付き合ってくれる。



そんなこんなでついたリビングダイニングには、なんだか彼ららしい風景が広がっていた。


ダイニングの大きめのテーブルには、全員分の髪色のようなオレンジ、黄色、ピンク色、赤色、紫色のランチマットが引いてあり、真ん中には大きな花瓶がある。

シャンデリアのように大きな照明が、金属製の縁取りをキラキラときらめかせていた。


リビングには薪を使うのであろう暖炉と、その脇にテレビがあり、そのまた隣には全員分のものと思しきゲームセットがある。

ソファには全員分の果物のクッションがあって、それを見ればみんながいつもどこに座っているのか一目瞭然だった。




その全てが上手に調和していて、この「みんなのお家」という感覚を生み出している。