「あそこに植えてある鮮やかな緑の木が蜜柑の木。そこの鉢植えとか、花壇に大量に植わっているのが苺。向こう側の林っぽいところが林檎の木だ」
門の近くに植えられている、美しい葉っぱを茂らせている木には、確かに甘い黄金色の果実が実っている。
近くの植木鉢を見ると、その中に咲いている花はさっきイチゴくんにもらったリースのお花と一緒。
リンゴの木の林は、遠いからあまり見えないけれど、チラチラと緑の間から艷やかな赤色が見え隠れしている。
ミカンくんの説明を引き継ぐようにして、リンゴくんも庭木を指差し始めた。
「蜜柑の木と対になるように植えられているのが檸檬の木。蜜柑と似てるんだよね。同じ柑橘系で兄弟だからかな?アーチみたいになってるのが葡萄だよ。葉っぱとかが特徴的だからすぐに分かるでしょ?」
リンゴくんの指の先には、少し蜜柑の果実よりも色が薄い金色の実がなった木が。確かに、蜜柑の木とペアになるように、通路を挟んで植えられている。
老夫婦が住んでいた頃はバラのツタが絡まっていた美しいアーチは、色づいた葡萄の木に縁取られ、重たげな果実が枝を揺らしている。


