果実と恋のバスケット




思わずそう思って笑みを浮かべると、バン!と大きな音を立ててドアが開いた。





「兄さん!またオレのレモネード飲んだのか!?」

「はあ!?飲んでない!」

「嘘つけ!前も飲んでただろ!オレのレモネードがまた1g減ってるんだよ!」

「お前のそのレモネードへの異様な情熱は何なんだよ…」





べーっ、とミカンくんに向けて舌を出したのは、レモンくんだ。


あはは…と私とリンゴくん、イチゴくんは顔を見合わせて苦笑いをする。





この家では兄弟喧嘩は日常茶飯事だ。




「ああ、すみません。それは私ですね」

「ブドウ!お前かよ!勝手に飲むなって書いてあっただろ!」

「すみませんねぇ…。というか、もう仲直りしたんですね、あなた達」