果実と恋のバスケット






イチゴくんに無意識とはいえ、私もたずさわっているケーキを選んでもらえて嬉しくなる。




「私はこのブドウパフェでお願いします。」

「わぁっ、すっごい紫だね!綺麗だなぁ、ブドウによく似合うよ!」

「私を口説かないでください、リンゴ」




ブドウくんが選んだのは、宝石のようにキラキラと美しくきらめく紫のパフェ。

大粒の種無しブドウをふんだんに使った、贅沢なパフェだ。


ところどころにみずみずしい若葉色が見えるのは、シャインマスカットの色。



確かに、ブドウくんの長い髪は美しい紫色で、目もきれいな深紫色と若葉色をしている。

そこに立っているだけでアメジストみたいにキラキラときらめいていて、綺麗なブドウくんを象徴するみたいなパフェだなぁ…。




「あ、俺はこれ。ミカンのパウンドケーキ。うまそうだな」