ミカンくんは、空を見上げてそこに立っていた。 オレンジ色の接客衣装のリボンが、ふわりと風にはためいている。 その後ろには美術部の子が書いた青空に白い羽が浮かんだ絵があって、まるでミカンくんが空から舞い降りた天使様みたいに見えた。 ミカンくんが驚いた顔をして私を見る。 そしてそれはすぐに優しい、ミカンくんの笑顔に変わった。 「アンズ?」