果実と恋のバスケット





俺も笑う。

そうだろうね。


アンズは、そういう子だ。


アンズはお菓子を作るためのフルーツとして、レモンをすぐに思い浮かんでいた。

レモンに対しても…最初はつっけんどんだった態度を、ここまで和らげさせるほどにまで温かく接した。



それはレモンにとって…どれほどの喜びだっただろうか。





「もう負けない。負けたくない。これだけは、アンズだけは絶対に負けちゃいけない」






ミカンだってアンズのこと好きだろ。好きになっただろ。

オレだって好きだ。アンズのことが世界一好きだ。



レモンの声が、耳の奥へフィードバックする。