ブドウくんは安心したように笑う。
もう、戦っているときの荒々しい雰囲気は微塵も残っていない。
ブドウくんはすぐにお客様の方へ向き直って、丁寧に頭を下げた。
「失礼致しました、お客様方。このような失態をお見せしてしまい申し訳ございません。どうぞご安心してお食事、文化祭をお楽しみください」
綺麗なお辞儀を披露して、お客様は固唾をのんで見守っていたのが安心したのかもとのように席に座り、食事を再開している。
どうやら、あれをなにかのショーだと思っているみたいだ。
確かにブドウくんはきれいだし、まるでショーを見ているような華麗さだったから、そんな反応もどこか頷ける。
ブドウくんのそばにてくてくとイチゴくんが近寄ってきて、身長の高いブドウくんの袖をくいと引っ張った。
「もう、ブドウくん…。頼むねって言ったじゃん…」
「頼まれたから遂行したまでですよ」
「もう…」


