果実と恋のバスケット




流れるように、けれど決して失礼にはならないよう丁寧に接客を続ける。

厨房でできた料理や飲物を机に運んで、お客様がいなくなった机の掃除も接客の仕事。




「次のお客様、どうぞ!」




そう言って入ってきたのは明らかにガラの悪そうな男性3人組。


わっ、怖い…。




けれど見かけで人は判断しちゃいけない、と思いとどまり、「3名様ですね?あちらのテーブルへお願いします!」と笑顔で接客を続けた。





「ご注文はお決まりですか?」




しばらく経ってそう問いかけると、男性たちの中のひとりが私を指差して「お前!あの時の…!」と叫んだ。