お父さんとお母さんに小ぶりのフルーツタルトを運び、だいたいの注文が一段落すると、私は厨房に顔を出すことにする。
うん、だいぶ手が空いてるみたい…!
と、私が見ていることに気付いたのか、イチゴくんがリンゴくんと話していたところから私の方へ駆け寄ってきた。
「アンズちゃん!どうだった?」
「2人共楽しんでくれてるみたい」
「そっか。良かったね」
いつの間にか近くに来て、聞いていたらしいリンゴくんも、ニコニコと笑顔で私を見ている。
いつもどおりの2人の姿に、なぜかほっとする。
でもそんな時間も、リンゴくんの拗ねたような表情であっさりと追いやられた。


