果実と恋のバスケット







数秒にも、数分にも思える時間が過ぎる。




別世界のような騒音と沈黙の境を破ったのは、耳馴染みのある高い声だった。






「ちょっとちょっと、リンゴくん!アンズちゃんに何してるの!仕事中なのに!」





私達は驚いて、同時に声のした方を見る。


そこにいたのは、腰に手を当ててぷりぷりと怒るイチゴくん。