果実と恋のバスケット



「ねぇ、アンズちゃん」

「なぁに?」




嫌な予感を振り払いながら、私はリンゴくんに言葉を返す。





「アンズちゃんが隣りにいるとすごく幸せなんだ。だから、これからも隣にいて?…ずっと」






ぐっと低くなったリンゴくんの声。

思わず肩がびくんと跳ねる。




ど、どうしよう…。


私はリンゴくんに恋愛感情はない。

こんなに伝えてくれるのはありがたいけど…私も、きちんと伝えないと…。