果実と恋のバスケット





走り出そうとした足が行き場を失って止まる。





後ろを振り向くと、さっきまで私が立っていた空色の踊り場ががらんどうにあった。





って、ん…?





パネルの下に、小さなお人形がある。





「げ…元気、ダシテ、アンズちゃん!」




人形はたどたどしくそう言うと、パネルの反対側に引っ込んでしまった。