果実と恋のバスケット








「あと…ちょっと、こっち来てくれない?」




リンゴくんはそう言って、私を連れて人混みを抜けていった。






そうしてたどり着いたのは、小さな写真スポット。

空色に白い羽が舞い降りているイラストパネルがセットされた、小さな階段の踊り場だった。





「アンズちゃん、左手、出して」




言われるがまま私は左手を差し出す。

と、リンゴくんはその手を取ったまま跪いた。