「アンズは特別だから」 「えっ?」 あ、猫かぶりにヒビ入ったな。 笑顔が固まった。 どこか冷静な頭がそんな風に相手をからかう。 「アンズは俺の特別な人。お前は?勝手に思い込んで逆上して陰口言って、人にお茶ぶっかける人間だね」 「なんで、知って…」 「昨日、俺が玄関にいたでしょ?あのあとアンズに会ったんだよ。すごく傷ついてた」 歯を食いしばる女子たち。 多分こいつら、罪悪感とかじゃなくて俺にバレたってことで悔しいって思ってんな。 虫酸が走る。