果実と恋のバスケット









俺はアンズが泣くのを初めて見た。





夕焼けのあの日の教室で、アンズは泣きそうな顔をしたまま突っ立っていた。









俺はあの日、メニュー表について話し合いたくて、アンズを待っていた。


この頃はまだ、ビジネスパートナーって感じだったと思う。



文化祭で俺だけが補佐で、俺だけが1人なのが少し悔しくて、ものすごく役に立ってやろうって思いもあったと思う。


それは、アンズにはどうしようもないことだったけど、他のやつへの嫉妬は少なからずあった気がする。