果実と恋のバスケット




あの日から、私は毎日ミカンくんと一緒に帰っている。



表立って悪口を言われることはなく、ミカンくんの前で泣いたおかげで随分とスッキリした。



本当、ミカンくんには感謝しなくっちゃ…!





ブドウくんやリンゴくんたちも、ミカンくんから少し事情を聞いたのか、さり気なく気にかけてくれることが多くなった。


それでも多くを語らず、いつも通りに接しようとしてくれる彼らには、本当に頭が上がらない。




いい友達に恵まれて、私は幸せだ。




レモンくんたちの話や、最近作っているお菓子の話、文化祭の進捗なんて言う他愛のない話をするのも、とても楽しい。


ミカンくんとの帰り道は驚くほど穏やかで、平和な道のりだ。