果実と恋のバスケット






何事もなかったように、優しく接してくれるミカンくんはやっぱり優しい。





髪が乾くと、家まで送り届けてくれた。




「明日からのことも心配しないで。俺が守るから。…また明日ね」

「うん…ありがとう、ミカンくん」





たそがれ時の私の胸には、苦い麦の匂いではなく、柑橘系の甘い香りが満ちていた。






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