果実と恋のバスケット



あまりにあっけないその行動に、私は呆然と教室に立っているしかできなかった。




我に返り、私は慌ててタオルで水滴を拭う。


水筒のお茶をかけられたようで、麦の香りが鼻をついた。



だけどその匂いで、涙が零れそうになる。




…悪口って、こんなふうに言われると、悲しいんだなぁ…。





怒りは湧いてこない。

もしかしたら、私も彼女らにそう思わせてしまう行動をしていたのかもしれない。


ただ、そうさせた自分が、こんなことになって、ろくな反論もできないのが悲しかった。