果実と恋のバスケット







そうなるかもしれないと、なんとなくは分かっていた。


役割分担のときは頼られたのが嬉しくて、二つ返事で了承してしまったけど…言えなかっただけで、他にやりたがっていた子がいたかもしれない。

それに、このクラスがカフェを勝ち取れたのには、『私がいるから』という要因も少なからずあったと思う。

『アプリコット』は、この街では有名だから。


その現実を目の前に突きつけられて、情けなくなる。






「そういえばさー、あのお店のとなりの豪邸から、ブドウくんと三囲さんが出てくるの見たよー!」

「なにそれ!調子乗ってんじゃない!?」





ブドウくん…?


きっとそれは、パフェ作りをした日のことだ。