果実と恋のバスケット




今日はカフェのお客様が多いから、厨房はお父さんに任せて、お母さんと私で接客。


あちこちでオーダーの声が聞こえて、てんてこ舞いだ。




少し客足が落ち着いてきた4時くらいのころ、お母さんからお呼び出しがかかった。





「アンズー!」

「なぁに?どうしたの?」





お母さんはニコニコとお店の奥の扉を指差す。


他の場所とは違って、ちょっとだけおしゃれで、特別感のあるその扉は…予約必須の特別室・個室だ。



『アプリコット』には一室だけ個室があって、予約は必須。

朝早くから並んで、予約して…という作業が必要な、知る人ぞ知る『アプリコット』の名スポットなんだ。