音だけでも分かる、黒いオーラを纏ったブドウくんの戦闘の数々。 ずりずり、と何かを引きずる音がして数十秒後には私の肩が優しく叩かれた。 「アンズさん。終わりましたよ」 その言葉に、3度目の正直で目を開くと、そこには何の変哲もない平和なブドウ農園。 私の目の前には、服装に一寸の乱れもなく、優雅にポニーテールを揺らすブドウくんがいた。 「ブドウくん…良かった…怪我してない…?」 やっとのことでそれだけ絞り出すと、ブドウくんが困ったように頬をかいた。