ブドウくんはペコリと頭を下げたあと、ふと立ち上がって薄手のカーディガンを手に取った。 「アンズさん、確か、まだ冷え切るには時間がありましたよね」 「ああ、うん!あと小一時間はあるよ!」 「少し散歩しませんか?このまま話していると、少々退屈でしょう?」 そう言うと、ブドウくんは私にも薄めの上着を持ってきてくれる。 「どうぞ」 「わぁ…ありがとう」 きれいな葡萄の葉っぱのモチーフがあしらわれた、ダークブラウンのカーディガンは、とてもセンスがいい。