「実の弟の、レモンが素直に愛情を受け取ってくれなくなってしまったので…愛する人を求めているような節があるんです。まっすぐで実直で、気配りもできるのですが、執着が激しいといいますか…」
「ミカンくんが?」
2人きりになったことがないからだろうか、私の中でのミカンくんは初対面の頃からあまり変わっていない気がする。
気配りができて誰にでも優しく、平等に接し、割とお兄ちゃんみたいなしっかりもの。
執着が激しいというより、ドライな人だった気がするけど…。
「多少の付き合いは昔からあったので…分かるんですよ」
「そうなんだね…」
不思議な沈黙が流れたあと、ブドウくんは困ったように笑いながらため息を吐いた。
「失礼しました、アンズさん。アンズさんの前でこんな愚痴をこぼすつもりはなかったのですが…」
「ううん、大丈夫だよ!ブドウくんがミカンくんたちのこと、すごく大切に思ってるんだなぁって伝わって、すっごく楽しかったから!」
「そう言っていただけるとありがたいです」


