果実と恋のバスケット




レモンくんに顎を引かれ、素直に口の中を見せる。



きれいな顔が近くにあって、私も少しだけ緊張してしまう。




「あ、やけどしてる」

「あ〜…レモンくん、大丈夫だった?」

「オレもやった」




べっ、とレモンくんが舌を見せてくれる。

と、たしかに真ん中あたりをやけどしていた。




「ふふっ…もう、レモンくんったら気が早いんだもんね」

「お前だって食べただろ!…ふはっ」




何が面白かったのかわからないけれど、2人してキッチンでくすくすと楽しく笑い合う。