アンズちゃんは僕の紅茶カップを握る手を見ながら、少しずつ言葉を出してくれた。 「私には…あんまり、わからない。私は、どうやったってフルーツの化身じゃないし…リンゴくんたちほど、長くも生きていないから。」 やっぱり、そうか。 僕は心のどこかで安心を覚えた。 彼女は、僕達にとって特別な存在だ。 この長い年月の中で、唯一僕達を呼び出すことが出来た不思議な女の子。 でも、アンズちゃんも、普通の人間の女の子なんだ。