果実と恋のバスケット






「…歴史が好きなの?」




私がそう聞くと、リンゴくんは恥ずかしそうに微笑んで、小さく「…少しだけ、ね」と言った。




まるで祈るように彼は本を手にしたまま目をつむり、数秒間の間の後にすぐに本を元に戻した。




「アンズちゃん、ほら!トランプしようよ!」




何事もなかったみたいにトランプケースを取り出し、しゃかしゃかとふるリンゴくん。


私はほんの少し引っかかりながらも、彼の隣に腰を下ろして、カードをシャッフルするリンゴくんを見ていた。





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