白色と柔らかな黄色、家具類はダークブラウンでまとめられた暖色系な部屋。
床に散らばっているのは服やおもちゃではなく、何かが書き込まれたプリントや本の数々。
勉強机を見ると、本棚にはびっしりと分厚い本が詰め込まれ、ノートや教科書のようなものからヒモでまとめられたプリントがこちらにも散乱している。
「『世界の歴史』、『10世紀から20世紀の出来事』、『歴史と伝承の関わり』…?」
「あ…!」
本棚に置かれて、大切にされているらしい本の題名を読み上げると、リンゴくんが慌てて立ち上がり、私の方に近づいてくる。
照れたように顔を真っ赤にして、リンゴくんは私の近くに来ると、静かに立ち止まった。
そして困ったように眉を下げて、本をそっと取り出した。


