「相変わらず、恋する乙女みたいな反応するね?」
「わたしの反応はたぶん間違ってない、正常だよ」
「左様ですか」
「はい」
やれやれ、と言いたげな視線は親友のもの。この言葉たちは何回繰り返したのか、彼女は"リア恋"とわたしに認めさせたいらしい。
リア恋、いわゆる、リアルに恋をしているということである。
わたしはスマホの画面を閉じて、パタンと机へと下ろす。
「あ、だけど恋じゃないよ?推しへの愛が溢れちゃってるだけ」
そりゃあ、リアコも多いわたしの推しだが。
恋に落ちそうなくらい最高にかっこいいが。
わたしのなかで恋と推し愛は、イコールでは結べない。
ましてや推しなんて、わたしにとっては神様みたいな存在である。
カイトくんは見ているだけで幸せな気持ちになるし、触れるなんてとんでもない。
恋なんて、夢のまた夢だ。
現実との壁があることはきちんと理解しているし、わたしは今推しを応援できている現状が最高に楽しい。人生はハッピーである。
わたしなりに弁えて、推し活に命を捧げているのだ。



