大我先輩のお願いなら、ぜんぶ聞く。
即座にうなずくと、大我先輩はきょとんとまばたきをしてから、ふっとため息混じりに笑った。
笑顔が強すぎる!!
「た…大我先輩にも、お願いします。大我先輩が滝高のトップになったら、私と一緒に、力は正しく使うものだとみんなに伝えてくださいっ」
「…あぁ。そのための“暴力”は…少しのあいだ、見逃してくれるか?」
「はいっ!」
お父さん、すみません。恋の前に人は無力なのです!
私は勢いよく答えて、大我先輩と一緒に立ちあがった。
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5時間目が終わり、休み時間に入ると、私は大我先輩に会いに、3階へ上がった。
大我先輩は残りの校章を集めると言って、1日中野良試合をしていて。
残りは遠藤先輩だけ、と聞いたところで、上の階からタイミングよく遠藤先輩と優衣先輩が下りてくる。



