【短】不良ぎらいだけど面食いな私VS超イケメンな不良



 かわいい!?大我先輩がかわいいって言った!?今!?私のことを!?

 照れるように目をそらした大我先輩にキュンとしながら、私は赤面してまくし立てる。




「で…でもっ、私は優衣先輩みたいにかわいくないし、かよわくもないのにっ…大我先輩、優衣先輩のことが好きなんでしょう!?」


「は…?別に、笹森(ささもり)には興味ないが」


「でも、優衣先輩にはやさしい言葉をかけるじゃないですか!“えんりょなく頼れ”とか“味方してやる”とか!私には言ってくれないのに!」


「…それは、笹森がここでやっていくだけの力を持ってないからだろ」


「本当にそれだけですか!?あんな美少女なのに好きじゃないって言えるんですか!?遠藤(えんどう)先輩じゃなくて自分が守りたいとか!」


「いや…笹森は遠藤(えんどう)知暖(ちはる)に任せるつもりだが。あの2人、付き合ったようだし」


「へっ?付き合った?優衣先輩が?遠藤先輩と!?」