「大我先輩に好かれる女子になりたかったです。空手をやってる私では、むりかもしれませんが…」
「…」
「校章、受け取ってください」
校章を手のひらに乗せたまま、もう一度差し出す意思を言葉にすれば、大我先輩の手がおおい被さって、腕を下げさせられる。
「俺は、真陽が好きだ」
「…えっ?」
今の、聞き間違い?
おどろいて顔を上げると、目の前にしゃがみこんだ大我先輩は、まっすぐ私を見つめていた。
「強い女だから、興味を持った。信念を持って、こぶしを振るう相手をえらんでいるのも。俺の話を聞いて、歩み寄ってくれたのも」
「…え?」
「心まで強い女だと思ってる。明るいところも、よく笑うところもかわいいし、俺の顔を見て赤面するのも…かわいい」
「かっ…!?」



