【短】不良ぎらいだけど面食いな私VS超イケメンな不良



 今さら、だよね。

 分かってる。

 今さらかよわいフリをしたって、大我先輩は私がかよわい女子じゃないってこと、もう知ってるもの。


 私はうつむきながら、えりにとめた校章を外して、前に突き出した。




「負けは、負けです。どうぞ」


「…真陽(まひる)




 ジャリッと音がして、地面にひざをつく大我先輩の足が見える。




「私じゃ…優衣先輩みたいに、かよわくてかわいい女子にはなれないんです」


「…なにを言ってるんだ?」


「これじゃ、女子として見られなくて当然ですよね。1年生のトップになんてなってしまいましたし…」


「…真陽は、女だろ」




 その言葉にドキッとしたけど、ゆるく首を振った。

 生物学上は女性とか、そういうことを言ってるんでしょ、大我先輩は。